冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 あの初めての遠乗りの時ふれたいと思い、それからいくらでも
 ふれる機会はあった。

 寝室も共にしているのだ。

 だが、アシュレは手を出せないでいた。


 自分は皇帝だ。

 アシュレの好きに出来ないものはない。


 だが、アシュレは何かが違うような気がしている。


 リューリは自分を拒むだろう。

 拒むものを無理矢理手に入れても、それは自分の求めているもの
 とは違う気がする。


 では、どうすればいいか、、、、

 それがアシュレには、わからないでいた。
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