キャラメルに恋して
えへへ……
なんだか嬉しいなぁ♪
私には、男の兄弟が居ないから、お兄ちゃん……みたいな存在は嬉しい。
お兄さんの事を考えていた時、隣にいた麻耶が若干引き気味でいった。
「うわっ。雛、顔が緩みまくってキモイよ?」
――――へ?
顔が緩んでる……?
んな訳ないじゃん。
「ほらほら、雛またニヤニヤしてるよ~」
そう言った麻耶の持ってる鏡に写ったのは、ニヤニヤして、キモイ私の顔………。
ギャー!
な、なんじゃこりゃ〜。
って、目ん玉が出るくらい凄い顔だった。
「雛ぁ、もしかして好きな人でも出来たんじゃない?」
麻耶の口から出てきた衝撃の一言。
――――は?今、なんと?
私に好きな人が出来た?そんな訳ないし。
だって……ねぇ?
先輩と別れてから、まだ一週間しかたってないし……。
「だって、今までの雛なら先輩と別れた後、絶対死んでたと思うよ?
なのに、別れた次の日から、ニコニコしてんだもん。
だから、変だなーって思ってたの。
そっかぁ、雛に好きな人がねぇ」