キャラメルに恋して
「ちょっとマッタぁ〜。
麻耶ぁ、私、好きな人が出来たなんて一言も言ってないよ!!」
うん、そうだよっ!好きな人が出来たなんて、絶対ない!!
「え〜、そう?私から見るに、今の雛は恋する女の子の顔してるんだけどなぁ」
麻耶は、机に頬杖をつきながら言ってきた。
恋する女の子の顔って…………。
そんな顔してるわけないじゃん。
「でもでも、なんかあったんでしょ?えぇい。白状いたせ」
ヒェーお代官様ぁ〜。
って、時代劇かよ………。
私は、先輩と別れた日に出会ったお兄さんの事を、話した。
………というか、麻耶に白状させられた。