キャラメルに恋して



「たっだいまぁ~」


「んあ?雛かぁ……。お帰り、遅かったね~」


「ひっ……!ア、アスちゃん?」



玄関の扉を開けて、一番に見えたのは真っ白いパックをしたアスちゃん。


お気に入りのパジャマを着て、首にはタオルをかけて……。


髪の毛も濡れてるから、どうやらお風呂上りらしい。



「ひな……、あんた凄い疲れてるみたいね」



いつもより体力を使ったせいでヘトヘトになっていた私と指差した。



「あ゛~…。アスちゃぁぁんっ。疲れたぁ…」



そのまま、倒れこむようにしてふらふらとリビングになだれ込む。



テレビの前にある長いソファーに身を預ければ、スプリング効果で体が弾んだ。





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