キャラメルに恋して
なんか悪い事しちゃったな――…。
モヤモヤとした気持ちが心の中を取り巻いていると、パチッ…っと目が合った。
どうすればいいのかわからなくて、苦笑いする。
隼人はといえば、私の苦笑いなんてちっとも気にせずに笑い返した。
そして、繋いでいた私の手を持ち上げると開いて
―――…ぽん
「これ雛のね」
「あ、ありがと」
私の手のひらにのったのは、綺麗にラッピングされたさっきのプレゼント。
きっと、可愛いカッパ君が入ってるんだろう……、そう思った私は、
すぐにでも付けようと袋を開けると
あれ………?