キャラメルに恋して
「なんでアルパカ君?」
開けた袋から、ひょい…っと顔を覗かせた物に目を点にした。
だって、普通…隼人がアルパカに似てるから、これは私が持つものじゃないでしょ?
「ねぇ、私のそっちみたい」
「いいんだよ。それで」
隼人の手に乗っかった袋を指差すものの、隼人は一言で返したっきり押し黙ってしまった。
いい……のかな?
どうする事も出来なくて、持ったままのアルパカ君をケータイに付けた。
「隼人ー、どう?」
「いいんじゃん」
目の高さまで持ち上げて、じっくりと観察。
なんだか隼人がすぐそばに居てくれてるみたいで、照れちゃうかも………。