キャラメルに恋して
私は、横でニコニコしてる麻耶を睨んだ。
私の怒った顔を見て焦った麻耶は、「メ、メール送ったの」と、アワアワとした表情でやっと白状した。
麻耶が送るメールって………、ギャル文字じゃん。
隼人、よく読めたなぁ……。
なーんて……、感心してる場合じゃなぁーい。
麻耶がどんなメールを送ったのか気になり、送信ボックスを開いた。
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>雛ちゃんだぉ♪
隼人ぉー。今度遊ぼー☆
雛、ヒマなのぉ。
また連絡するネン♪
ばぃちぃ〜☆
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………読み終わった途端、血の気が引いていくのが分かった。
そして、いつにも増して麻耶を睨みまくった。
「お、お許しを〜」
「麻耶さんや…………何してくれちょんじゃい!!」
まったく、麻耶のお節介には困る…………。
「で、でも、メール出来たからいいじゃん!!ね?ね?」
………うっ。
まぁ、それは………うん。ちょっとは感謝してるけど。
目が泳ぎ出した私を見た麻耶は、
「私のお陰でメール出来たんだよ。ありがたく思いなさい」
なんて、とたんに調子のいい事を言っている。
「何、調子乗ってんの!!」
そんな麻耶に私は一喝した。