キャラメルに恋して


「あぁ、いいよ」


隼人は、まだ気持ち悪いようで顔は青かったけどいいって言ってくれた。


「じゃあ、レッツゴー!!」


さっきとは反対に私がよれよれしている隼人の手を握り、足早に歩き出した。


休日ともあって、家族や、カップルが多い。

そんな人ごみの中を、隼人を連れてグイグイと引っ張っていった。


そんな中、一箇所だけお客さんが少ないところを見つけた。もしかして………



「うわぁぁぁ!」


やっぱりそこは、有名なお化け屋敷だった。

怖すぎてお客さんもまばらなのか。


お化け屋敷は、一見洋風の作りだけど、中にはいろんなお化けがいるらしい…。

日本のお化けや、海外のお化け……、エイリアンもいるって言うんだから。


入り口に並ぶ列に入ると、中から他の人の悲鳴が聞こえてくる。


ゴクッ…


思わず唾を飲み込んでしまった。


隼人は怖くないのかな?そう思って後ろを振り返ると、真っ青な顔。

まだ、気持ち悪いみたいだった。


「いらっしゃいませ〜」

何分か待った後やっと私たちの番が回ってきた様……。


受付から可愛らしい女の人の声がしたから、振り返ってみると……………。



「うぉぉぉぉ!!」


超暗い座敷わらしだった。


初っ端から、おっさんみたいな驚きをしてしまった私と隼人。

半端なくこえーよ、このお化け屋敷。


しかもこの座敷わらしさん、なんだかチビ○子ちゃんの野口さんみたいだし。



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