キャラメルに恋して
――――――シィーン
お化け屋敷に入ってからというもの、私と隼人の間には会話と言う会話が全然なかった。
お化けが怖いと言うより、この沈黙をどうにかしなくちゃ…という考えの方が強かった。
「は、隼人っ…怖ぁーい」
少しでも隼人の気を引こうと………必殺、ブリブリビーム!
なんちゃって。
ここは、博士風に……説明しよう。これは、オバケ屋敷で定番の攻撃だ。
怖くもないのに怖がって、女の子っぽさをアピール。
さらに密着状態で、ム、ムネを……////
さて、純情少年……隼人君の反応はいかに!?
………………。
反応を心待ちにしている私の期待を、見事に裏切っている隼人。
いつまでたっても返事が……ない。
隊長≫たっ隊長っ!!隼人から応答がありません!
隊員≫もう一度、呼びかけてみます。
「ねぇ、隼人?聞いてる?」