キスより甘くささやいて
「綺麗。」
と私が思わず呟くと、颯太は私にニッコリと笑いかけ、
「俺の美咲のイメージだよ。
柔らかい綺麗な外側を持ってるけど、
中には思いがけないモノが詰まってる。
うん、外側のムースは唇をつけた時の美咲のオッパイの柔らかさを参考にした」
とクスクス笑った。
私は顔が真っ赤になる。
シルビアママは大笑いして、
「じゃ、美咲のオッパイいただきます。」
と言ってから、おおぶりに切り取って口にいれる。
「んーー、美味しい!やっぱり颯太は天才ね。」と私に笑いかける。
私もゆっくりフォークを入れ、口に運ぶ。
「…美味しい。」
と颯太に笑いかけたつもりだったけど、涙が転がり落ちた。
颯太は笑って、
「泣くほど、美味い?」
と私を深く抱きしめ、こめかみに唇をつけた。
「…颯太のケーキの味。久しぶりだった。」と私が言うと、
「これから、いくらでも食べられるさ。
美咲を太らせて、もう少しボリュームがある太ももとか二の腕とかも楽しそうだし。」
と笑いかける。
いやらしい発言は控えていただきたい。と思って、ギュっと睨むと、
「怒った顔も好きだよ。」とそっと、頬を撫でる。
シルビアママは呆れて、
「颯太ったら、ますます美咲に、ぞっこんなんじゃない?」と私に笑いかける。
私は颯太の腕の中でニッコリ微笑んだ。
< 143 / 146 >

この作品をシェア

pagetop