何度も君を
初めて見た人が使えるようなキッチンではないし、今までにも、一度も説明を聞かずに使えたことはない。
なのに何故できる?
「キッチン、よく使えたね。水とか困らなかった?」
僕はおそるおそる聞いてみた。
今回はたまたま必死に探して、見つけられたのかもしれない。
「うーん、困らなかったわよ。水は井戸から汲めば良いし、火は薪を使えば良いしね!」
………もしかしたら、少しずつ今までのことが蓄積されているのかもしれない。
一ヶ月ずつ、その時のことを忘れていく、リセットされていく、と考えていたが、これだけ繰り返せば体が覚えている可能性もある。