愛す程、狂ってく
〈夏希視点〉
ある日、梅寺君から信じられない事を言われた。
梅寺「雪村が…雪村が倒れたんだ…」
私は耳を疑った。
梅寺君によると、待ち合わせの約束に来なかった&休みの連絡がない、事から冬斗の家に行くと……倒れていたらしい。
夏希「え……嘘……」
梅寺「窓が開いててな、よく見たら足が見えるから入ったら倒れたんだよ……」
頭が締め付けられるように痛い。
梅寺「……俺さ…今から病院に行こうと思う…梨野も来るよな…?」
夏希「わ、私…行ったら迷惑じゃないかな…何にもできないし…冬斗の事……よく考えたら知らない事だらけじゃないかなって……」
梅寺「それでも…今の冬斗には梨野が必要なんだよ。」
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病院へ言ってみると…
栄養失調で倒れたらしい。
梅寺「……なんとなく分かってた…最近痩せたし、貧血気味だったし…体力もかなり落ちてきてるし………食欲も無くなってきたって言ってたしな………」
やっぱり………
私は何も知らなかった。
冬斗は辛かったのに…私がしつこくて……
夏希「……冬斗ゴメンね…私…冬斗の事苦しませて…何も知らないで……ゴメン…」
苦しそうに眠る冬斗はその日…
目を開いてくれなかった