能あるイケメンは羽目を外す
だが、部長が俺の元に来る様子はない。メールの一つも寄越さない。

まあ、社内で俺はかなりなめられてるし、俺を怒らせたところで何も怖くないのだろう。

「……わかりました」

杉原は訝しげな顔をしたもののそれ以上は質問せず、専務室をすぐに退出するとすぐに企画開発部の部長を連れて来た。

「急に呼んで悪いね。そこに座って」

俺は目の前にあるソファーを指差す。

「はい」

部長が緊張した面持ちでソファーに座ると、俺は話を切り出した。

「昨日、プレゼン会議の資料を全部戻したんだけど、あれどうなってる?」

「それは……今朝書類が戻ってきたので……まだよく見てないのですが……」

部長の言い訳に俺は呆れた。
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