能あるイケメンは羽目を外す
「……出張に行くのに何で海に潜るの?」

陽斗は私の疑問を無視してダイビングの機材まで購入、私が呆気に取られている間にダイビングのライセンス取得の合宿に行く事も決め……今週末はライセンス取得のため伊豆に行く事に……。

おまけに章介が現れると危険だからと言われ、正式に陽斗の家に引越しが決定し……。

私……陽斗に上手く丸め込まれてるよ。

このまま流されちゃっていいんだろうか。

そう疑問に思いながらも、陽斗のペースに巻き込まれじっくり考える余裕がない。

「ねえ、それダイビングの教本でしょう?楓ってそんなにアクティブだったっけ?」

化粧室から戻ってきた麗香が不思議そうに私を見る。

「ううん。家で小説読んでる方が好きなんだけど……必要に迫られて……」

「必要って?それって専務と一緒に旅行に行くのと関係ある?」

え?何で知ってるの?
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