能あるイケメンは羽目を外す
それは……罪だって思った。

自分が軽薄な女な気がして……陽斗への気持ちを認めたくなかった。

だけど……恋をするのが許されるなら……。

「陽斗が欲しい……」

小さく呟いて、私は陽斗に顔を近づけ彼に口付ける。

唇が触れ合うと、彼は私の頬に手を当てキスを深めた。

邪魔するものは何もない。

ここが南国ということもあってか、いつもの自分より大胆になれた。

自分にもっと素直に……。もっと自由に……。

「私……陽斗が好き」

私の人生初の告白に彼は満面の笑みを浮かべて私に甘く口づけた。

「俺の全部楓にあげるよ」
< 165 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop