能あるイケメンは羽目を外す
マッチの火が灯るのと同じ。

しばらくすれば温かい火は消える……。





カーテンの隙間から光が差し込む。

「う……ん」

身じろぎしながら目をゆっくりと開けると、陽斗にギュッと背後から抱き締められた。

「あっ……‼」

思わず声を上げそうになって慌てて口を押さえる。

しばらくじっと大人しくしていると、陽斗の寝息が聞こえてきた。

彼はまだ眠っているらしい。

起こさないようにそっと陽斗の抱擁を解いて、ベッドから起き上がると彼の方を見た。

彫刻のように綺麗な寝顔。

茶髪が日に当たって金髪に見える。
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