能あるイケメンは羽目を外す
「わかった。後でね。エステの時間まではまだ時間あるからもう一枚DVD観ておこう」

「今日だけでこの話、最後まで見終わりそうだね」

十二話もあるのに一日で観ちゃうなんて、何もすることがなくて暇なお正月みたい。

それから、陽斗とのんびりDVDを見続け、エステの時間になると彼がエステサロンまで送ってくれた。

一人で行けるって言ったのに、彼は私の火傷の状態が気になるらしい。

陽斗って心配症。

「じゃあ、ゆっくり楽しんでおいで。火傷の事は担当の人に伝えてあるから大丈夫だよ」

……この細かい気配り。

私がボーッとしてるからかもしれないけど、陽斗は過保護なくらい火傷の心配をする。

寝る前に痛み止の薬飲ませてくれたり、朝はガーゼも交換してくれたり……。

「陽斗は?」
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