能あるイケメンは羽目を外す
「陽斗が欲しい」

懇願するように呟いて自分から陽斗に口付けると、彼は目の色を変えた。

キスを深めながら私のTシャツを脱がして、陽斗も着ていたシャツを脱ぐと私の目をじっと見つめる。

「優しく出来なくても知らないよ」

陽斗の言葉に私が目で頷くと、彼は私を組み敷いて獣のように噛みつくようなキスをした。

甘いしびれのような感覚が私を襲う。

身体がカアッと熱くなって、私はそのまま陽斗に身を委ねた。

重なる身体、重なる吐息。

その夜、私達は夕食も取らず、ずっとベッドの中で過ごした。

「愛してる」

私が疲れ果てて寝落ちする前、陽斗は愛しげに私を見てそう囁いた。

「私も……」

その呟きが陽斗に聞こえたかどうかはわからない。

でも……この夜、私達は気持ちが通じ合い本当の意味で愛し合った。
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