キミはすぐそば。
そんな毎日が続き、いつしか教室内では何部に入るかという話題でもちきりになっていた。

「今日はテニス部見に行くんだー!」
「マジ?ウチはバスケ部かな、マネージャーとかもいいよね!」
「お前は何部に入んの?」
「俺はサッカー部かなー、モテそうじゃね?w」

と、様々な会話が飛び交っている。

「私は何部にしようかな…」

聞こえてくる会話から、自分も何部に入ろうか悩んでいる時、

「えー、真澄は美術部希望?似合う!
え?ウチ?ウチは演劇部かなー!」

演劇部…。
その言葉を発していたのは、斜め後ろの席の林美保だった。

「いいな、それも。」

確か仮入部で劇の稽古が見られるんだよね。今日見に行ってみよう。
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