Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「…ダメです、これじゃ。木曜日、古庄先生が1限から5限までぶっ続けで授業が入ることになる…!」
みのりがボードを指さして、そう指摘する。
「ああぁ~~!!」
ボードを囲んでいた数人の教員が頭を抱えて絶叫した。
「もう、いいよ。古庄ちゃん若いんだから、そのくらいできるだろう?」
「その分、他の日にラクができるし。」
作業に嫌気がさしてきて、教員たちの間にそんな無責任な言葉が飛び出してくる。
「ダメです。そもそも、1日に5コマなんて多過ぎます。こんな日に出張なんかが入ったら、授業措置が大変になるでしょう?」
紅一点のみのりにそう言われて、男性教員たちはため息を吐き、そして英語科の板井が口を開く。
「魚住先生、数学科だろ?こういうの得意なんじゃないの?」
「俺ぁ、微分積分は好きだけど、パズルは好かん。」
「はいはい。ちまちま計算するのが好きなわけね。」
「あっ!バカにしたな。微積を解いたその向こう側には宇宙を感じるんだぜ。」
そういう雑談を聞きながら、みのりはせっせと問題のあるところの駒を抜いて、もう一度組みなおしていく。もう3日もこういう状態が続いているから、皆の根気ももう限界状態だ。