Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「遼ちゃん」と優しく呼ぶのとは違う、もちろん授業中や個別指導の時とも違う、聞いたことのない声色。そのみのりの艶のある声は、遼太郎の中の火をさらに燃え盛らせ、その行為に拍車をかけた。
みのりを玄関のドアへと押し付け、耳から首筋へと唇を滑らせる。首周りのシャーリングを絞る紐を解いて、先ほど目にしたみのりの肩を露わにし、その滑らかさを手のひらと唇で確かめる。
胸元にキスする遼太郎の唇の感覚に、みのりは大きな吐息を繰り返し、無意識に、
「遼ちゃん…。」
と、うわ言のようにつぶやいた。
名前を呼ばれて、遼太郎は顔を上げる。熱に浮かされたような目にみのりは見つめられ、その目が近づいて再び唇が重ねられた。
先ほどよりも欲望がはらんだキスを繰り返しながら、みのりの頬から首筋、肩から胸元へと、たった今唇が辿った通りに今度は遼太郎の手のひらが辿る。
そして、みのりの胸のふくらみにたどり着き、その柔らかさにそこが胸なのだと感じ取ったとき、みのりの体は新たに加わった感覚に、一瞬こわばった。
かつて暗闇の迷路の中で体験したことのあるその柔らかさを、今遼太郎は自分の意志でもって確かめている。