Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「…ぅん…。」
と、遼太郎の唇の下からみのりの声が漏れる。
その声を聞きながら、遼太郎はみのりを抱き上げて、ベッドへと連れて行こうと思った。
けれども、みのりの肌は遼太郎を引き寄せる魔力を持っているかのようで、今触れ合っているみのりから、遼太郎は一瞬たりとも唇を離したくなかった。
その時、ふくよかな胸を優しく包む遼太郎の手が、みのりの手によって引き剥がされた。
手首に持ち替えられて、無理やりに腕を下ろされる。
そして、みのりは遼太郎の胸を強く突いて、密着していた二人の間に隙間を作った。
行為を拒否された遼太郎は、荒くなっている息を呑みこみ、当惑した表情でみのりを見つめた。
みのりは下を向き、遼太郎と視線を合わせることなく、はだけている胸元を元に戻す。
「……外で待ってる……。」
みのりは一言短くそう言うと、背中を向けドアを開けて、遼太郎の前から姿を消した。
遼太郎はすぐにみのりを追ってドアの外に出ようと思ったが、臨戦態勢だった体が反応してしまっていた。
こんなカッコ悪い姿を、みのりに見せるわけにはいかない。とりあえず、この反応が収まるまでは人目を忍びたかった。