Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
それでも、どうして道子は、好きでもない相手に身を任せることができるのか?
本来、女性は愛していない相手とそんな行為をするのは、苦痛なはずだ。それなのに、この女はどうしてそんなことを繰り返してるのか…。
道子のことを詮索したくないと思っているにも関わらず、遼太郎は、単純にそれが知りたかった。
勢いで付き合うということになってしまったけれど、それを知ることができるまで、とりあえず今の状態を続けていこうと思った。
しかし、そんな遼太郎を「危なっかしい」と感じてしまう、友達思いの佐山は、やっぱり遼太郎を放っておけなかった。
そして、遼太郎に新しい彼女が出来たと知って、やはり気になってしまうのは、前の彼女である彩恵だった。
彩恵は、遼太郎ときちんと別れないまま新しい彼氏を作ったのはいいが、その彼氏とも半年足らずで別れてしまっていた。原因は彩恵のワガママだったとか…そう言う噂も流れたが、それ以降は彩恵も特定の相手がいない状態が続いている。
遼太郎と道子が、キャンパスを連れ立って歩く不釣り合いな姿を、立ち止まり遠目で見つめている彩恵に、佐山は遭遇する。
「…やっぱ気になるんだ。遼太郎のこと。」
佐山から声をかけられて、彩恵はビクッと体をすくめた。そして、愛想笑いもせずに、遼太郎から佐山へと視線を移す。