Sugar Love 番外編②
「まだ時間前よ~ わたしが早く着過ぎちゃったのよ 道路がすいていたから」



貴子にはお抱えの運転手がいる。



さすが大会社の社長夫人。



琉聖も柚葉にそうしようと言った事がある。



だけど柚葉の外出はごく少ないし、たまに外に出る時くらいは電車にも乗りたいと言ってその話を断った。



「柚葉ちゃん、あいかわらず可愛いわ~」



今日のスタイルが気に入ってくれたようだった。



服はもちろん琉聖が選ぶものだから高級ブランドだ。



バッグは前に香港土産に貴子がくれたエルメス。



自分がプレゼントしたものを柚葉が身に付けている所を見るのは嬉しいらしい。



「貴子さんもいつも素敵です」


貴子がにっこり柚葉に微笑む。



「さあ、オーダーをしましょう」


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