Sugar Love 番外編②
すぐに柚葉は気がついて小さく右手を横に振った。



「・・・・副・・・社長・・・」


圭介はあ然とした。



いつもは厳しい表情を崩さない副社長がその女性を前にして笑顔を向けたのだ。



「どうした?石川?」



ぼう然と2人を見つめている同期を慎は不思議そうに見た。



「副社長が近づいて行った・・・お前の姉貴は副社長の恋人なのか?」



「恋人って言うか・・・奥さんだよ」



ぼそっと言う慎に圭介が驚きの声をあげた。



「ええっ!?」



その声で柚葉と副社長の目が2人に向いた。



「慎!」



柚葉が弟を認めて近づいてきた。



「慎、頑張ってる?スーツ姿もまあまあだね」



ニコニコとした表情の柚葉は慎に会えて嬉しそうだった。


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