Sugar Love 番外編②
床にイタリアのガイドブックが落ちている。



ゆず・・・


寝る時はちゃんとベッドで寝ろと言っているのに。


ダイニングテーブルを見ると2人分の食事が手付かずのまま用意されている。



まだ食べていないのか。



一度眠ったらなかなか起きない柚葉だが琉聖は起こす事にした。



食事を抜いて欲しくない。


食事を抜いてバランスが崩れれば柚葉はすぐに体調を崩してしまうからだ。



「ゆず?」


呼んだがピクリとも動かない。


琉聖は名前を呼びながら頬を手の甲で触れた。



「ゆず?起きて」



くすぐったさに柚葉が首をすくめる仕草をしたがまだ目覚めない。


最後の手段か。



琉聖は柚葉に覆いかぶさり唇を重ねた。



啄ばむように口づけをすれば柚葉の唇がうっすらと開いていく。


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