「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「行くなよ。池田の所なんて。」
苦しそうに、顔を歪めながら言う雨。
「……雨にそんな事言われる筋合いはない。」
だって、私の事嫌いなんでしょ?
だったら……そんな苦しそうにしなくてもいいじゃん。
「雨なんて、大っ嫌い……。球技大会も行かないから」
私は、掴まれている腕を振り払って走って学校を出る。
さっきあった出来事を消し去るように強く走る。
……その日雨が、私を追いかけてくる事は、なかった。