「素直じゃなくて、悪いかよ。」


ピシャンと扉の閉まる音がしてから目をゆっくりと開ける。



さっきの感触、前おでこにキスされた時と同じ。



一気にうるさくなる心臓。



「__っ!!」



私、雨にキスされたって事?



雨が、よく分からない…。でもね、やっぱり、



「自惚れちゃうよ…。」



まだ、感触が残っている唇を押さえながらポツリと呟いた。











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