君の隣。


はあとため息1つ落とすと

「行くならはやくいくよ。」

嫌な顔してるのに
来てくれる。
これはあれだよね。自惚れるよね。ほんと。


そして2人で走り出す。
さらさらとした藤原くんの髪がゆれる。


「…手を繋ぎたいな。藤原くん。」

「全力でお断りするよ。」

「がーんっ。」


BOXのところにいくと
体育委員会の先生らしき人が立っていて
紙を見せて


無事ゴールっ!!!!!


「で。」

「ほ?」

藤原くんから話しかけるなんて…
吉野氏泣きそうだよ。

「かみ、なんて書いてあったの?」

「…あー。ひ、み、つ!!」

「きも。うざ。ほんとくたばって。」


そこまで言いますか。
いいよきもくてもうざくても
とりあえず藤原くん大好きっ



紙に書かれてあった言葉。



『 好きな人 』



このジンクスが本当になるのは
まだ少しあとの話。

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