君の隣。


「っ…なんで好きになったんですか?」

「…んー危なかっしくて守ってあげたいって、なんで俺があんたに話してんの」


あーほんと苦しい。
ドキドキなんかじゃない。
ドクンドクンだよ。

そんなさ、頬っぺた赤く染めちゃって…。

まるで私が藤原君を見つめてるのと同じ視線で
藤原君は誰かをその人をみていて…。


まだ泣けない。
泣いちゃだめ。バレちゃいけない。

声が震えないように、震えないように





「っ…それはリナ先輩ですか?」

「……。…なんでわかんの。」


今度は赤く染めるなんて程度じゃないくらい
赤く染まっていて…。


ばーかばーか。
そんなんでわからないほうがおかしいじゃん。
どんだけ藤原君見てると思ってんだ。

あほんたれ。あんぽんたん。


「っ…あたし!…こっちの駅だから!」

「…ちょ、おいっ!…」


藤原君の声を背中にのせて
走り出す。


大粒の涙がでて
溢れて止まらなくて我慢出来なかった。

振り返るな。振り返るな。

わかってたことじゃんっ…
最初から片思いだったじゃんっ…。


この日
失恋の痛さ
恋の苦しさを知りました。



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