なぜなら

昼休みになって親友のマリとご飯を食べようと思い席を立つ。

と同時にマリの彼氏が教室に入ってくるのが見えた。今日は一緒に食べられないみたいだ。それにしてもマリも一言くらい私に声をかけてくれたっていいのに。

しかたなしに一人で中庭に行く。

中庭に着いてようやくお弁当を忘れたことに気づいた。
最悪。
ママと喧嘩なんてしなきゃよかった。
あいにく今日はお金をもってきてないし。
まあダイエットだと思って我慢しよう。


ベンチに座って空を見ているとなんだかいつもより眩しく感じた。


少しすると女の子たちがお弁当を食べに来た。

話に夢中でワタシに気付かないのかすぐ横に座ろうとするから
「ちょっと」
というとビックリした顔でワタシを見た。

しばらくキョロキョロすると、

「あっちのベンチに行かない?」

と行ってしまった。

謝りもしないなんてなんて失礼なんだろう。


中庭から戻る途中のベランダで幼馴染みのユウに会った。

「おっ、ユウじゃん、やっほー」

などと、おどけて手を振る。

「リン…」

何故かユウは悲しそうな顔してから
ワタシを屋上に連れていった。


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