溺愛ドクターは恋情を止められない
「松浦、気をつけろ」
「はい」
先生は清春君と同じように心配してくれている。
「大丈夫だよ。ケガしたら先生いるもん」
「そういう問題じゃないぞ。女の子はケガさせちゃいけないんだ。覚えておけよ。モテないぞ」
先生はクスクス笑う。
だけど、その気遣いがうれしかった。
無事に頂上までたどり着くと、清春君と一緒に滑り台に座った。
「キャー」
想像以上のスピードで、思わず声が出てしまう。
「まったく都は怖がりなんだから」
滑り終えると、清春君がそう言うから、高原先生が思わず吹き出した。
「女の子は、そういうところがかわいいんだ」
えっ?
ダメだ。先生の一言一言に、いちいち心臓がうるさい。
「松浦、ちょっと清春見ててくれる?」
「はい」
その後すぐ、電話が入ったようで、先生はスマホ片手に少し離れた。