溺愛ドクターは恋情を止められない
「清春、手離すなよ?」
体の小さい清春君は、きっと運動能力も小三には程遠いだろう。
「やったー」
やがて一番上に到達した清春君が、満面の笑みで喜んでいる。
「よくやったぞ」
「先生もおいでよ」
先生も滑るの?と思ったけれど、彼はグイグイと力強く昇りはじめ、あっという間に清春君のところに到達した。
「先生、早いなぁ」
「清春も大きくなったらできるさ。ほら、行くぞ?」
先生は清春君を自分の足の間に入れ、ふたりで滑り出した。
「うわー」
両手をあげて大喜びの清春君。
その姿を見て思わず笑顔になる。
「滑り台なんて久しぶり」
高原先生も楽しそう。
「今度は都と」
「えー、私?」
ジャングルジムなんて、いつ以来だろう。
それでも、清春君の笑顔につられて、テンションが上がる。