溺愛ドクターは恋情を止められない

「迷惑、かな?」

「いっ、いえ」


迷惑なわけがない。
だって、こんなに胸が高鳴っているのだから。
私は彼のことが、きっと……好き。

さっき清春君に、先生が私のことを見ているとけしかけられて辛かったのは、好きなのに手の届かない人だから。


だから……清春君の前だけだったとしても、恋人のフリができるのは、うれしい。
願いが叶うことがないのなら、せめて、今だけ、彼の恋人でいたい。


だけど、彼からの申し出を受け入れた途端、顔をまともに見られなくなる。
不自然に目が泳いで、心臓が破れそうなほどに鼓動が速まる。


「都、お腹すいたー」


こんなに私の心をかき乱したチビッコは、素知らぬ顔でお昼を催促する。


「あはは。清春、マイペースだな」


私から離れた高原先生が、清春君の頭を撫で、クスッと笑った。
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