溺愛ドクターは恋情を止められない
あきらかに小さく、心臓の手術を乗り越えてきた清春君には、これだけでも十分な運動だったのかもしれない。
「眠いのか?」
そのうち動作が鈍くなってきた清春君に、高原先生が声をかけると、清春君は私に引っついてきた。
驚いたけれど、きっとまだママの恋しいお年頃。
ずっと入院していたせいで、心も未熟だと聞いている。
「ここで眠ってもいいよ?」
投げ出した足の上に彼の頭を誘導すると、すぐに寝息が聞こえてきた。
「かわいい」
「そうだな」
先生は眠ってしまった清春君の顔を覗き込む。
「疲れたんだな。よく頑張った」
「はい」
一瞬、医者の顔に戻ったけれど……。
「松浦、ごめんな」
「なにがですか?」
「いや、色々とさ……」
それは恋人のフリまでしたこと?