溺愛ドクターは恋情を止められない
驚きすぎて足が止まった私から、彼はハガキを奪っていった。
「出席な。俺と一緒に」
「はい!」
それは、小谷先生から届いた、結婚式の招待状だった。
しかも、その相手が……酒井先生だったのだ。
野上総合に実習に行くこともあり、小谷先生にも酒井先生にも顔を合わせるけれど、ふたりがそういう関係になっているとは知らなかった。
「小谷、都が愛のキューピットだって、恥ずかしいこと言ってたぞ」
もしかして、あの時――私が酒井先生に頭を下げに行った時――からふたりは始まったの?
「酒井からも電話もらった。小柴部長が、俺を待ってるから、早く帰ってこいだって」
あの時踏み出した一歩が、素晴らしい未来につながっていく。
「都も早くナースになって、野上に戻ってこいよ」
「うん」