【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「一部屋、十分くらいで終わらせないといけないから、かなりスピード重視でハードになるけど、頑張ってね」
「はい、がんばります」
仕事そのものは、私にも、なんとかできそう。
ようは、いつも、自分の家でやっている家事の延長みたいなものだ。
私は、やる気モード全開で、自分に言い聞かせるように、しっかりとうなずいた。
でも、その考えが甘かったことを思い知らされるまで、そんなに時間は必要なかった――。
世の中には、色々なお仕事がある。
普通のOL。
サラーリーマン。
学校の先生。
看護師。
昔の父のような、ダンプカーの運転手。
私の夢でもある絵本作家。
他にも存在するだろう、数えきれない色々な職業。
私が知らない『未知のお仕事』というのは、無数に有るわけで。
私は、今、その一つを、身をもって体験していた。
ラブホテルのカラフルな浴室で、一心不乱に、壁についた水滴を拭き取りながら――。