【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
数歩歩いて、耐え切れずに思わずボンネットに手をついてしまった。
「何をしている?」
まごついている亀な私に痺れを切らしたのか、先に行こうとした社長が向きを変えて歩み寄ってくる。
「すみません、なんでもないです」
慌てて歩き出そうとしたのがいけなかった。
笑った膝は、抗議を聞き入れようとしない主を支えるのを放棄したらしい。
――え?
っと思う間もなく、
力の抜けた膝はがっくりと下に落ち、私の体は前方につんのめった。
重力に引かれた体は、地面に向かって急加速しながら自由落下。
――ぎゃーーーっ!?
悲鳴を上げる暇もなく、
このままいけば、顔面から硬いアスファルトにダイビング――
見るも無残な、人間大根おろし状態が一丁完成。
のはずだったのに。
落ちていく体は、地面にたたきつけられる寸前にぴたりと止まった。