【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
でも、
もしかしたら、
セレブにはセレブの、私には分からない独特のルールなり慣習があるのかも。
夫婦間でも、接待で食事とかも、あり得るのかも。
この胸の中でむくむくと急速に膨らんでいくのは、不安と焦り。
そして――悲しみ?
なんで?
確かに、社長が、大好きだった『祐兄ちゃん』だったことは嬉しかったけど。
二足のわらじ宣言をした私を雇ってくれたことも、感謝しているけど。
いつも遅くまで仕事をして、すごいなぁとも思うけど。
『社長に奥さんが居るかもしれない』、
ただの可能性なのに、
どうして、こんなにも、心が乱れるの?
「おい、どうした?」
「えっ!?」
グルグルと思考の渦に落ち込んでいた私は、社長の呼び声に、飛び上がらんばかりに驚いた。