それでも僕等は恋を繰り返す
帰ってくるなり抱きついてくる兄は小説家の21歳。
兄妹に憧れていたあたしは、ママの再婚で兄が出来き、当時は心底喜んだものだ。
だが…今では…
「夕顔~?今日は何があった?誰と喋った?学校帰りは何処へ行った??ん??」
ウザ過ぎて話しにならない。
椿には結くんのことをシスコン過ぎて怖いと言われたことがあるけど、ちょっと度が過ぎてるなと思う部分もたまにある…いや常にある。
「晩御飯、野菜炒めでいい??」
ママが亡くなったあとも、血の繋がらないあたしをそのまま育ててくれた二人には感謝してもしたりない。
できるだけ二人が笑顔で過ごせるように、出来るだけ家では癒されるように。
―――家事はあたしの役目。
「前から好きでした…か…」
初めて貰ったラブレターを部屋のベッドで寝転びながら何度か読んでは恥ずかしくなって顔を隠す。
別に誰に見られてるわけでもないのに、赤くなった顔を隠してしまうのは何故なんだろう。