私の世界が色づく話

再会


「ハァァ…」

「あーや!どうしたの?そんな朝から」

「せーかぁ〜なんか雨で気が落ちる」

「ほんとだよね〜!天気で真っ青な空の方がいいよ」

「…そうだね」

色が見えない私には青空というものは良くわからないのだが。


おっと!無神経だなと思ったそこの君
違うんだ。私が話していないだけ。


もう…あんな思いはしたくない。


彼女、虹河 静夏 (ニジカワ シズカ)と

色々話してる時に先生が登場

「席付けー!今日は転校生を紹介します」

ざわっと教室が騒いだ

「入れ」

「はい」

と入ってきたのは

朝の男だった


そのときの私の顔はきっとひきつってただろう。

絶対そうだ

ふと周りを見ると女子の目が燃えてるのなんの

たしかに顔は悪くない。と思う

男が教室に入るなり

目が合ってしまった

とりあえずニコッと笑ってみたが

彼は無表情だ。

…無視かよ!


「黒咲 透(クロサキ トオル)です。俺が寝てるとき構わない方がいいですよ。きっとぶっ飛ばされるのでw」

と初日からウケを持ってった彼、透は

休み時間、放課後などいろんな人に囲まれていた

でも私はそんな透の何かに気づいて

悲しくなった。

彼は笑っていたけど目が笑っていなかったのだ


彼は…何かを抱えているのか。

それとも、ただ単につまらないのか。


それもわからないまま

今日が終わった。


< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop