一番がいい!!





「おい、じゃあ、自販機の前で聞いたのは?」



大也センパイが、目を細めて睨んでる…



その顔を見て、クスクス笑いながら





「ワザとです。

騙されてるフリも疲れたし。

静香センパイ見えたから、いい機会だと」




「オマエ?!」



ギロリとにらむ。



「後からバレるほうが、罪は重いでしょう?

オレ、感謝されてもよさげですけど?」




ニヤニヤしながら、静香センパイを見る。





「そーかもしれない。

柳澤くん、ありがとう。

大也もダマしてたんだから、ちゃんと謝って!」




涙をぬぐってる。




「まさか、バレてるとはなぁ…

悪かったな…」

やけに素直に謝ったなぁ…



大也センパイも静香センパイには敵わないのか…



男の子にも、ハッキリ言えちゃう静香センパイは、やっぱりかっこいい!

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