一番がいい!!
第2章〜初めての〜

初めてのテスト






1週間後、いよいよテストの日。



あれから毎日、一人で自習室に通い勉強した。


うちの学校は、家で勉強する人が多いらしく、自習室は補習に使われるだけで、他には使う人は少ない。



私は、家より学校のほうがはかどるみたい。



静香センパイに教えてもらったことを無駄にしたくない!!



センパイは、毎日メールで応援してくれる。



柳澤くんは、センパイと私が関わっていないと近付いて来ない。




まだこの間のことなのに、3人でいたときが懐かしいなぁ…











「おはよ、知里。

いよいよだね…

赤点取ると、補習1週間らしいよ!」



「えっ、聞いてないよ?!」



驚いて、目が見開く!



「この学校じゃ当たり前過ぎて

先生も知らせてくれないんだって」



「そんなぁ〜!

知っていたら、もっと頑張ったのに…」



ガックリ肩を落とす…



胃がキリキリと痛み出す…



「毎日、自習室で頑張ってたじゃない!大丈夫だよ」



「赤点だったら、補習付き合ってよ?」




上目遣いで訴えてみる。



「それは、ムリ!」



「答えるの、はやっ!」



「キャハハ!

大丈夫だって。

さて、最終チェックしようかなぁ。

私、最後見てたところが出ること多いんだ!」



そー言うと、さっさと行ってしまった。



席が近ければ、それを教えてもらえるのに!!





はぁ…大丈夫かなぁ…






補習1人だったらどーしよう…







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