僕の彼女はお化けです (序章)
バシン!!!いや、数ある擬音を吟味したがどの音にも当てはまらないような鈍い音だ。背中をたたかれた

「いっっってぇ!!!!」

「ばーか、かっこつけて外見てたそがれてると思ったら天使がなんだこのやろー、勉強のしすぎで頭いかれたんじゃないの?」

「勝手に聞いてんじゃねえ!!」

「となりの席なんだから聞きたくなくても聞こえちゃいます〜」

新村雪菜、確かそんな名前だったきがする。
俺以上に「漢」だ。口も悪いが何よりパワーが違う。

「ま、遼が頭おかしいのは昔からだもんねぇ、デフォだよデフォ」

「はーきれそう。」

そう、こいつも俺とおなじ島育ちの人間だ。
幼馴染の分類に入るのかもしれない。
しかし勘違いしないでほしい。どこぞのラブコメに出てくる女の子のようなデレ要素は皆無、恋愛とかそーゆーのには全く興味ないと昔本人から聞いた覚えがある。
俺も家族同然として見てるから、恋に発展するなどというベタな展開はありえないだろう。
顔は整ってるんだが性格が…いわゆる残念な美人というやつだ。
まずこいつが女子といえるかどうかが怪しいが…

「ところで聞いた?」
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