空色canvas
「あぁ、君がハル君か…」
そう言って微笑む彼は、50代くらいだろうか?
髭のよく似合う紳士って感じ。
「どうも…」
俺も軽く会釈し彼女を見る。
「高津先生はサヤの絵の先生なの!」
「サヤちゃんに教えることはもう何もないけどね」
微笑む顔がとても優しくて、とても心の広い人なんだろうなと思った。
「そんなことないよ~!サヤは先生に教えてもらうことがいっぱいだよ」
「そうかな?ほら…この絵も私は何も言っていないのに一昨日よりよくなってる。ハル君のおかげかな?」
「えっ?」
キャンバスに目を向け満足そうに頷くとその目を俺に向ける。