空色canvas

やべ…
また飲みすぎた…。

今日もオール。


圭介は午前から授業があるからとさっき別れた。

授業なんてサボればいいのに真面目な奴だな…。


俺は全然酒の抜け切れない体を抱えて歩き出すと、空が目を覚まし始めているのに気付いた。


もうすぐ陽が昇る…。


「おはよう…」


そんな空に向かってそっとつぶやいてみる。


だけど数分後には「おやすみ」と言って校舎の裏に置いてあるベンチで目を閉じた。



誰もいない場所で風が通り抜ける音を聞きながら眠るのは心地いい。

傍から見たら怪しい奴にしか見えないだろうけど…


街中の公園でこんなことしてたらホームレスだと思われるのかな…。


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