空色canvas




「それ…先生が彼女に教えたんですか?」



「ん?」



「絵は心を表すものってやつ…」



「あぁ…言葉を教えたのは私だけど、実際にいつも絵で心を見せてくれていたのはサヤちゃんだよ」



「………」



絵で心を見せてくれたのはサヤちゃんだよ


その言葉がすごくよく分かる。

あんな絵を描けるのは彼女の心が真っ白で涙も笑顔に変えてしまうから…。



「彼女…不思議な子ですよね」



笑みを浮かべる俺とは反対に、先生は「…うん」と言って目を伏せた。

その後の表情が苦しく悲しそうで違和感を感じた。


その表情の意味が分かるのはもう少しだけ後のこと…。



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