空色canvas
「サヤ先生が教えてくれる絵の授業!」
ニカッと笑ってサヤに絵の具を手渡した。
それに答えるようにサヤも微笑む。
そしてすくっと立ち上がるとイーゼルの前に立ち、俺のほうに体を向けた。
「では、今からサヤ先生の授業を始めます!ハルマ君、テーマに沿った絵を描いてください。はい、これ…」
サヤはスケッチブックを差し出した。
「絵の具はここにあるのを自由に使ってください!」
「……え…?」
「テーマは……」
「えっ待って…マジで描くの?」
冗談で言ったつもりがサヤは全く冗談にはとっていないようで…