空色canvas
「……そんなのつまんない…」
ぷぅっと頬を膨らませるサヤ。
つまんないって…
そういう問題か?
「ハルが思う愛の形を絵にしてみてよ。これはサヤの授業だよ。きちんと受けましょう!」
「……はい」
“愛の形”って…
恥ずかしくて俺には言えない。
だけど何かもう俺は完全にサヤのペースにはまってしまっていた。
だけどそこに居心地の良さを感じていて…
俺は真面目にサヤの授業を受けた。
テーマが“愛”なんて俺には難しすぎて、ましてや絵心の全くない俺には到底無理なことで…
でも、それでも完成させた。