死んでもずっと友達だよ
「夏希だって、うちの鉄工所が苦しいことくらいわかっていたよ。

お金の催促の電話が、しょっちゅうかかってきてたからね。

だけどね、傾いたものを立て直すっていうのは、無理なことだよ。

夏希は毎日、家の中で、さみしそうな顔をしてた。

どうして自分だけがって、思っていたかもしれない……。

そう思うと、夏希もかわいそうだね」




「夏希は私たちに、そんなことを一言も言わなかったのに……」




「夏希はあれでね、結構、見栄っ張りなんだよ。

自分の弱いところを見せたくないって……。

いつも幸せな自分でいたいって……」
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